freee・マネーフォワードで青色申告へ変更した方必見!決算書の繰り越し方法

今回は個人所得税の確定申告で白色から青色申告に変更するとする場合の決算書の繰り越し方について解説します。

白色申告、青色申告の決算書の違い 貸借対照表が必要

ご覧いただきありがとうございます。荻窪の税理士・公認会計士の守屋冬樹です。

白色申告から青色申告に変更した場合、今まで作成していなかった貸借対照表という決算書を作成することになります。

白色申告では収支計算書で売上や経費、利益を把握するのみでしたが、青色申告では貸借対照表で年始と年末の財政状態(財産や債務、純資産)も明らかにすることが求められます。

そのため、白色申告から青色申告に変更した際には、年始(1月1日)の貸借対照表も作成することが求められるのです。

freee、マネーフォワード クラウド確定申告で開始残高を設定する

この年始の貸借対照表を作成するためには、会計記録自体から改めて設定する必要があります。

クラウド会計サービスのfreee、マネーフォワード クラウド確定申告ではそれぞれ次のメニューから設定することが可能です。

freeeの場合

freeeの場合については【設定】から【開始残高の設定】を選択

Freee

開始残高として必要な数値について入力、保存することが出来ます。

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マネーフォワード クラウド確定申告の場合

マネーフォワード クラウド確定申告の場合については【各種設定】から【開始残高】を選択

Mf

開始残高として必要な数値について入力、保存することが出来ます。

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開始残高として入力する勘定科目と金額

主な開始残高として反映する項目は次の通りです。

白色申告の際に提出した決算書からの数字を引き継ぎ

・前期の収支計算書にある売上原価の期末商品(製品)棚卸高について資産の部(左側)の棚卸資産へ金額を反映

Kimatutana

・前期の減価償却費の計算、未償却残高(期末残高)のある項目は資産の部(左側)へ反映(主に工具器具備品、車両運搬具など)

Koteishisan

なお、減価償却について会計サービス上で金額を自動計算をしたい場合は固定資産台帳に反映することが必要となるのでご注意下さい。

現金預金関係の数字の引き継ぎ

  • 事業用の現金がある場合には前年の12月31日残高を資産の部(左側)にある現金へ反映
  • 事業用の銀行口座がある場合には前年の12月31日残高を資産の部(左側)にある預金へ反映

売上、仕入、経費関係の引き継ぎ

  • 前年の売上のうち、入金が翌年になっている金額を資産の部(左側)にある売掛金へ反映
  • 前年の仕入のうち、支払いが翌年になっている金額を負債の部(右側)にある買掛金へ反映
  • 前年の経費のうち、支払いが翌年になっている金額を負債の部(右側)にある未払金へ反映

差額の処理、元入金へ

  • 貸借対照表の資産の部と負債の部で差額が生じたら、その差額は資本の部(右側)にある元入金へ反映

この元入金は、個人事業での資本金にあたるものです。マイナスになるケースもあるのでプラスでなくても計算上の間違いとはいえません。(生活費を引き出しすぎるとマイナスになるので望ましくはないので良い状態ではないですが…)

あとがき

白色申告から青色申告へ変更は経理処理を戸惑うことが多いです。早めの対応をしておくと良いですよ。