フリーのミュージシャンの確定申告〜一度に経費に出来ない金額と減価償却の基本〜

フリーのミュージシャン(音楽家)の方であれば高額でなければ楽器やパソコン、レコーディング用のソフトについても消耗品費になります。

しかし、一定額以上の高額なものであれば、何年間に分けて経費にしていく減価償却という処理が必要となり、今回説明していきます。

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高額なものは経費ではなく固定資産となることも

ご覧いただきありがとうございます。荻窪の税理士・公認会計士 守屋冬樹です。

楽器やパソコン、レコーディング用のソフトについて通常は消耗品費として処理できるのですが、購入金額が高いものについて一度に経費に出来ないことになっています。一度に経費に出来ないとはいっても、それらは固定資産と呼ばれて複数年に分けて経費とされます。

この固定資産は数年間に分けて経費にする方法を減価償却(げんかしょうきゃく)といい、申告の種類(白色・青色)によって経費にできる金額金額が変わってくることになります。

申告の種類が白色申告か青色申告かによってどこまで経費と出来るかは変化しますので、その内容について下記にまとめました。

購入額/申告種類白色青色
10万円未満
10万円以上、20万円未満×
毎年1/3ずつ経費に
20万円以上、30万円未満×
複数年で経費に

少額減価償却資産
30万円以上×
複数年で経費に
×
複数年で経費に

白色申告の場合

10万円未満(99,999円まで)のものは、無条件で減価償却なしで経費になります。

10万円〜20万円未満(199,999円まで)のものは、固定資産の一括償却資産という科目で処理、3年間で3等分した金額を経費にすることが出来ます。

そして20万円以上ものを購入したら減価償却の必要があります。

青色申告の場合

10万円未満(99,999円まで)のものは、無条件で減価償却なしで経費となります。

10万円〜30万円未満(299,999円まで)のものは、固定資産の少額減価償却資産という扱いになります。楽器などであればいったん固定資産の器具備品という名前で処理されますが、合計で300万円まで減価償却なしで経費にすることが可能です。(措法28の2と呼ばれます)

30万円以上のものを買ったら、固定資産として下記の減価償却の必要があると考えてください。

よく使う固定資産とその耐用年数

減価償却をする際に分ける年数のことを耐用年数といい、よく使うものについて下記にあげておきます。

楽器(工具器具備品として処理)
種類については区別はありません。:5年間

パソコン(工具器具備品として処理)
サーバー用のもの以外。ノート、デスクトップの区別はありません。:4年間

ソフトウェア(ソフトウェアとして処理)
市販されているもの:5年間

あとがき

今回の投稿では記入の仕方や細かい制度についての説明は省いておりますが、まずは概要として

  • 一括で経費とする訳ではないこと
  • 複数年何年間で経費になる

といった点を、ご確認いただければと思います。

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