決算書の間違いを見つけるための基本的な方法

自身は公認会計士として会計監査にも携わっていて、短時間で決算書をチェックし、怪しいところにアタリをつけることが求められていました。

そこでこちらの記事では決算書の間違いを見つけるための分析方法について、どういった視点から決算書に目を通し、チェックをするのかご紹介していきます。

会社はどんな状況なのかを知る

まず分析をする前の段階として会社の状況について理解することが重要です。そのため、次にあげるようなことは社長や経理に確認しています。

  • 業績の良いか悪いか?
  • 新規の商品や取引はないか?
  • 主な仕入れの支払い期間と売上代金の回収期間に変化はあるか?
  • 営業への意識が強すぎないか?
  • 経理体制の変化はないか?

こういった点を伺っておくと、以前との変化を知った上で変わった部分に注意して決算書を見ていくことが可能です。

決算書の分析

大まかな情報を掴んだら次は決算書の分析をしていきます。

決算書の分析の基本は去年と今年の比較や、決算分析で使われる指標を使うのですが、会計監査の手続きでは次のようなリードシートと呼ばれるサマリーシートを作成。

関連する決算書の数値を並べて違和感がないか確かめていきます。

去年と今年の決算書比較

基本となるのは昨年と今年の数値の増減を確認することです。各項目ごとに増減金額と増減率を把握して

  • 大きな増減がある項目
  • 増減の全くない項目

について、どうして大きな増減となったのか?本当に変化がなくて良いのか理由を明らかにしていきます。

大きな増減となっていれば、その原因がビジネスの変化によるものなのか、それとも処理の間違いでないか。

増減が全くない項目は処理の漏れを疑います。

比率分析

また、いわゆる決算書の分析指標としてあげられる

  • 売上に対する利益率
  • 在庫や売上債権、仕入債務の回転期間(回収・支払いの管理)

についても昨年と比較、大きな変化や異常な数値となっていないかを確かめます。

例えば

  • 売上代金の回収期間は30日なのに、決算書から算定される売上債権の回収期間が60日だった
  • 売上高総利益率が昨年に比べ上昇している

などのケースは決算日前に大口の売上の存在や、本来は来年の売上を当期に入れているとも推測できます。

決算書の間違いを見つけるために

決算書の間違いを見つけるノウハウは職業的な勘という曖昧なものではなく、単に会計と経営分析の知識とビジネスの理解を組み合わせた視点をもって行うことが可能です。

財務分析は数多くの様々な分析法がありますが、それらの分析とビジネスの理解がともなえば決算書の間違いにアタリがつけられるようになりますよ。

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【編集後記】
電車に乗っている間は読書の時間。
遠方だとかなり読書が進みます。

【昨日の一日一新】

米糀からつくった甘酒

一日一新のきっかけはこちら→一日一新

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